いじめ対策ガイド

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いじめに地域差はある?

 いじめの認知件数が多いのは熊本県です。では、本当に熊本県ではいじめが多いのでしょうか。熊本県に限らず、九州地方は軒並み、いじめの認知件数が高くなっています。

 実際には、熊本県は積極的にいじめ対策を行っています。つまり、「いじめ」が存在することを、当然のこととして対策を行っている県といえます。きちんとケアをして、対策をしているのですから、少なくとも隠されているいじめは少ないはずです。

 逆に「いじめ」が認知されることを避けたがる、悪く言ってしまえば積極的にごまかしてしまいたいと考えを持っている教育者がいれば、いじめの認知件数は下がってしまうのも当然でしょう。もちろん実際にいじめの認知件数が低い都道府県がすべて、そうした体質とはいえません。いじめのない学校は存在しますし、いじめの存在しない職場ももちろん存在します。ですが数字として表れない、「いじめはあるが、なかったことにされている件数」は正確にはわからないのです。

 具体的ではありませんが、いじめが多い地域と言われているものもあります。例えば身分差別がある地域、暴力団が多い地域などです。また、経済状態の異なる人が集まる集団や能力差が大きい集団なども、いじめが起きやすいといえるでしょう。悲しいことですが、原発事故のせいで、福島出身の子供が転校先でいじめられるという事件もありました。これは子どもたちだけではなく、大人も福島ナンバーの車を攻撃したという事件もありました。大人が差別しているから、子供も差別をするという典型的な例です。地域差というよりは、きっかけの多い場所はいじめが増える、大人が差別やいじめをしている地域はいじめが増える、これは間違いないのです。


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