子供がいじめにあったとき

　自分の子供がいじめにあった時、どう対処すればいいのでしょう。結論からいえば。学校でいじめにあっているのなら、素直に学校に通わないというのも一つの選択です。無理をして嫌な集団と付き合う方法は、大人になってから覚えても十分です。もしも自分の子供が、いじめをきっかけに学校に行きたくないと言い出したのなら、無理に行かせるのはやめた方がいいでしょう。自分の子供がいじめられている問題を、大人が解決すための手段を講じることなくただ「もっとがんばれ」というだけでは何一つ解決しないのです。

　最近はこうした考え方をする保護者も多く、いじめをきっかけに民事裁判になることも珍しくはなくなりました。ただ、裁判ともなると証拠が重要になりますので、やはり学校側へ対応をお願いし、学校でだめなら教育委員会や児童相談所にも相談しましょう。そしていじめの内容やメール、可能であればボイスレコーダーも使って証拠をきちんと残しておきます。どれだけ理不尽な目にあっても、いじめる側が多数であれば、そんな事実はなかったと証言するでしょうし、学校は責任を逃れるためにやはりそんな事実はなかったと証言するかもしれません。

　子供たちだけでいじめのない環境を作ることは難しいものです。もちろん大人があれこれ口出ししても、なかなか解決はしない問題ですが、いじめを無くそうという石がなければ、何一つ解決したりはしないのです。問題解決のための努力と、そして何より、いじめられてしまった子供の心のケアを優先して下さい。